韓国の保育について

2017年11月02日 |先生のひとこと|
先日、世界標準の保育を見るということと、韓国の保育園で藤森先生がお話をされるということで

韓国に同行させて頂きました。

 韓国では少子化が進んでおり、1960年代 6.0であった出生率が、2016年には1.17に落ち込んで

いるようです。(婚姻の価値観の急速な変化、子どもに対する価値観の弱まり、子育てに非親和的な社

会制度と文化、雇用の不安定さと家庭経済の困窮、子育ての過度な不安、家族文化)など

様々な理由があり、少子化対策の必要性が論じられています

 日本でも同じですが、韓国でも 子育てしやすい社会を作るために、2013年より一足早く

0歳~満5歳児の無償教育・保育、養育手当等の支援策を開始したそうです。


 

 保育の話に戻しますが 韓国の保育は、『ヌリ課程』というものを批准しており、

韓国の幼児施設は大きく分けると

保育園(オリニジップ)と幼稚園 ありますが、 このヌリ課程によって保育の質を保とうとしていま

す。そこで今回は短期間に 6施設も訪問させて頂きました。

 

<ヌリ課程>
ヌリ課程の内容
基本
方向
1. 基本生活習慣と秩序・配慮・協力など正しい人性教育(徳性を育てる)
2. 人と自然を尊重し、自国の文化理解
3. 全人発達がなされた創意的人材育成
4. 小学校教育過程へと移行を考慮した連携
5. 5領域を中心とした主体的経験と遊び中心の統合教育
6. 1日の保育時間は基本3~5時間
目的
ヌリ課程は満3歳から5歳児に必要な基本能力と正しい徳性を育て、民主市民の基礎を形成することを目的とする
目標
1. 健康な体を育て、基本運動能力と安全な生活習慣を養う
2. 日常生活に必要なコミュニケーション能力と正しい言葉の使い方を養う
3. 自ら自分の存在を尊重し、他の人々と一緒に生活する態度を養う
4. 美しいことに関心をもち芸術経験を楽しむことを通し、創意的に表現する力を養う
5. 周囲の様々な環境に好奇心や探究心をもち、日常生活においても数学的・科学的に問題を解決する能力を養う
領域
1.身体運動・健康  2.コミュニケーション 3.人間関係(社会関係) 4.芸術経験 5.自然探求


 ○どの園にも、どのクラスにも発達に応じた遊具などが置いてありました

・音楽
・ごっこ
・絵本
・お絵かき(製作?)
・自然観察
・野菜栽培  
         などのコーナーは必ず設置する必要があるようです(間違ってたらすみません)





 








 
 
 どの園も 各部屋きれーーーいに 整理されていた印象でした。

とにかく、遊具、玩具、教材、自然物がたくさんあると感じました。 

ヌリ課程により 決まっている為か 異年齢でのクラス分けは難しいように感じました。

完全に月齢でクラスが分かれていました。




給食にも やはりキムチが入っているようです・・・