『愛着関係とは』  

2015年11月11日 |園長先生のつぶやき|
 子どもは、大人と違って本当によく泣きます。
悲しかった時、怒った時、お友達とケンカしたとき、保育園に行きたくない時、あらゆる場面で涙が流れます。
 
 例えば、こういった経験はないでしょうか?

『保育園にいきたくない、ママがいい』と登園しぶりが激しかった日に、心配して早めにおむかえに行ったのに

 今度は帰りたくな』と泣いてなかなか帰ろうとしないことがある。

この場合、ただのわがままではないことが多ので気をつける必要があります。 子どもなりに、お母さんに対しての何らかのメッセージを発していることが多いです。
 でも、お母さんたちにとっては、毎日、お子様の、好きな物を買ってあげて、好きな遊びをさせてあげて、何不自由なく過ごさせてあげてるのに何で泣くんだろう?と思うかもしれません。そこには『愛着関係』が関係しているのかもしれません。

 『愛着』とは、ご存知の通り、他人や動物などに対して築く特別の情緒的な結びつき、とくに幼児期までの子どもと育児する側との間に形成される母子関係を中心とした情緒的な結びつきのことです。
 
 しかし、本来『愛着関係』が上手くいくと、子ども達は、その愛着関係をもとに、安心して帰れる場所があるので、何に対しても意欲的で、あらゆるものに挑戦しようとしたり、困難があっても乗り越えようとします。
 逆に、愛着関係が共依存になってしまうと、子どもは母親を常に必要とし、親も子どもを常に必要として、母子関係そのものがうまくいかなくなることもあります。
 
 愛着とは、自分の手を離れた時に、なんにでも意欲的に、興味を持って、自己発揮して、いきいきと生活できること かと思います。
 まずは、子どもを信じる事、子どもの悪いところ、良いところも含めてまずは受け入れてあげること、そして少し離れて見守る事が、大切だと思います。